質問大募集

海上保安官採用試験に合格された皆さんからの質問を大募集します!

2次試験を迎えるにあたって、航海科・機関科の専攻選択をしていただきますが、入学後の授業内容や現場での業務についてよくわからない人も多いと思います。どんな些細なことでも構いませんので、『 こちら 』のフォームから気になること・疑問に思っていることを送付してください!

※募集期間は6月25日から7月2日までとなります。(回答は7月4日まで更新します)
※すべての質問にご回答できるわけではございませんのでご了承ください。

回答一覧(6月27日更新)

(Q)女性に向いているのは航海科・機関科のどちらか。また女性が多い科はどちらか。
(A)向き不向きについては個人の適正や能力による部分が多いので一概には言えませんが、現在在学中の初任科研修生については航海科のほうが女性が多いです。

(Q)潜水士・特殊救難隊に入隊するには航海科・機関科のどちらがいいか。
(A)潜水士や特殊救難隊に入る条件として専攻は関係ありません。潜水士などについては初任科終了後、現場に配属されてから本人の希望と適正を鑑みて選ばれる(潜水技術研修に参加する)こととなります。

(Q)文系で機関科専攻の者はいるか。また授業についけいけるか。
(A)航海科・機関科に関わらず文系出身者も多く在籍しています。授業については教官がしっかりフォローしますのでご安心ください。

(Q)航海科・機関科はどんな授業が行われているのか
(A)実際に行われている授業を数個ご紹介します。それぞれ船務で必要となる知識に加え、上級海技免状を取得するための基礎知識の付与を目的として行っています。
※海技免状とは『船舶職員として船舶に乗り組むために必要な国家資格』です。車の免許みたいなイメージ。

航海科
 授業名  内容 その他
 航海学基礎Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ  船舶の位置を陸上の物標(灯台や山頂)を対象にして測定する方法(地分航法)、海図や航路標識、航法計算や作図から船舶の位置を求める方法、天体を観測して自船の位置を求める方法を学びます。
 レーダー等の電波計器を使った授業もあり、これらの取り扱いについて基本的な知識を習得するための座学に加え、実際に操船シミュレーターを使用した模擬運航を行う授業もあります。
<基礎知識>計算に三角関数を用いることが多いです。

海上において船舶を安全に効率的に運航する上で、自分の船が今どこにいるのか位置を正確に知ることが最も重要となります。
業務に応じた航海計画立案のほか、船舶運航に必須の学問となります。

 運用学基礎Ⅰ/Ⅱ 船舶の保守・整備・載荷・操船及び保安応急等を学びます。 
<基礎知識>船体の動きを理解するために物理の力学分野を用います。
船の仕組みや操船等の航海士として必要な知識を身につけます。 
 航海計器学基礎 船舶には様々な航海計器を搭載しており、船舶運航に必要な情報(針路・方位・速力・水深・時刻など)を得ています。各航海計器の測定原理や誤差の修正方法等について学びます。 
<基礎知識>電波誘導やドップラー効果、超音波の発生原理や慣性モーメントなど物理学の知識を用います。
 船舶の運航に航海計器は欠かせません。
 海洋気象学基礎 気象関係の授業では基本的な知識を付与するための座学に加え、テレビやインターネットからの気象情報入手方法や自身が船舶を運航する想定で気象情報を具体的にどのように活用しなければならないのか場面分けし、現場目線を加味した授業を行います。   気象は船舶運航と密接な関係があり現場で必ず必要な知識となります。
 海事法基礎 海上における交通ルールである「海上衝突予防法」「海上交通安全法」「港則法」を主に学びます。その他、船舶運航にかかるルールである船員法、船舶安全法などについて学びます。   海上保安庁は法執行機関です。海上保安官は海上における様々な関係法律に詳しくなくてはなりません。
機関科
授業名 内容  その他 
機械工学基礎 船舶の構造や仕組みなどを学ぶ造船工学のほかそれらを理解するために必要な知識(力学や流体力学)を学びます。
<基礎知識>力学など物理知識と三角関数やベクトルなど数学知識 
 船のエンジンの運転や保守、故障の防止や故障時の対応などで必要となります。
材料工学基礎 

 船舶やエンジンで使用される金属材料の性質や加工、検査の方法、材料力学などを学びます。
<基礎知識>金属の化学反応を学ぶため化学知識、圧縮や引っ張りなどの力学的物理学知識

 同上
電気工学基礎 

 電気の基礎知識からはじめ、直流・交流電気の特性、直流発電機・電動機、三相交流発電機の原理や構造、特性を学びます。
<基礎知識>電気・時期に関する物理知識、三角関数や微分積分などの数学知識

 船舶に搭載される発電機や電動機を取り扱う上での基礎知識として必要となります。
蒸気機関学基礎   船舶に搭載されるボイラの作動原理や運転保守について学ぶほか、蒸気タービンやガスタービンについて学びます。
<基礎知識>高校物理レベルのボイルシャルルの法則などの知識
 ボイラの運転や保守、故障の防止や故障時の対応などで必要となる基礎知識として必要となります。
機関法規基礎  機関科職員として必要となる海事法令に加え、海上保安官として必要な海事法令の基礎知識を学ぶ。

船艇勤務で実施する各種作業や搭載されている設備の根拠を知る。
海上保安業務を行う根拠となる法令を知る。 

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