第70期 防水部署訓練
2024年7月2日
日時 |
令和6年6月15日(土)1300~1700 |
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場所 |
グアム西南西360マイルの海域 |
練習船こじまで防水部署訓練を実施しました。防水部署訓練とは、船舶が浸水した際に必要な知識・技能(防水技術、排水設備の把握・使用方法など)を取得させる目的で実施する訓練です。
実習生はこれまでの乗船実習で培った知識を活用し、防水及び排水作業を行いましたが、状況判断、指揮統率及び通信手段が限られた中での情報伝達の難しさを実感した訓練となりました。
実習生のコメント
私は、総指揮として訓練に臨みました。総指揮という役割は、どのようにして船内への浸水を止めるのかという大まかな方針を決める重要なポジションです。浸水現場で対応している班から伝えられる大量の情報を精査し、的確な指示を与えることの難しさを感じました。また、浸水を止めるには破口を修理するだけでなく、船内の状況や人命の安全を考慮する必要があるため、その周囲の状況や動きにも注意しなければなりません。しかしながら、私自身、総指揮としてこのような細かい部分にもアンテナを張れるほど余裕はなかったため、まだまだ成長していく必要があると身をもって実感した訓練になりました。
(航海科 片山勇那)

浸水時には、今まで学んできた資器材の取扱いや船の構造をよく理解して作業を行う必要があります。しかしながら、私が対応した機関室では、室温が非常に高く、狭い場所で作業を行うことが要求され、思い通りにいかない場面が多くありました。そのような状況下で、瞬時に求められる判断力や情報伝達能力、限られた資器材で対応する難しさを体感しました。今後は更に応用的な場面であっても柔軟に対応できるように、引き続き訓練に励んでいきます。
(機関科 松原まゆ)

