第70期 防火部署訓練
2024年7月2日
日時 |
令和6年6月2日(日)1300~1700 |
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場所 |
ウェーク島の東約510マイルの海域 |
遠洋航海開始から1か月半が経過した練習船こじまで防火部署訓練を実施しました。防火部署訓練とは、船舶火災が発生した際に対応する能力・技能(消火、傷病者の救助など)を取得させる目的で実施する訓練です。
実習生はこれまでに学んだ知識を用いて、炎があがり煙が立ち込める中、消火及び取り残された人々の救出を目指しましたが、 限られた視界や情報が錯そうとする中での指揮統率及び情報伝達の難しさを実感した訓練となりました。
実習生のコメント
火災はいつどこでどのように発生するかわからないため、訓練前から様々な状況に対応するために、実習生の間で綿密なブリーフィングを繰り返し行いました。資器材の選定や消火方法については、全員が共通認識を持つ必要があるため、過去に教官方から教えていただいたことを何度も復習し、適切に対応できるようにしておく必要がありました。
実際に訓練を行ってみると、想定外の状況も発生し、自身が考えていたとおりには動くことができませんでした。また、計画どおりに動くことができたとしても細かい部分で多くの改善点が見つかりました。しかしながら、ブリーフィングを重ねてから訓練に臨むことができたので、より具体的な反省点を見つけることができました。これらの反省から得られた教訓を今後の訓練にもしっかり生かしていきたいと思います。
(通信科 小寺智弥)

私は防火班の班長として消火活動及び救助活動に取り組みました。事前に班員とブリーフィングを重ねて、様々なシチュエーションに対応できるように準備を行いました。私の班の役割は、ガソリンポンプという資器材と消火栓を用いて迅速に消火を行い、応急班と共に要救助者の搬送や手当ても行うことでした。
実際に訓練が始まると、想定外の事態が起きるので臨機応変な対応が求められ、班長として幅広い視野で効率よく、かつ、班員が安全に活動できるように指示を出していくことの難しさを体感しました。総指揮や現場指揮の指示を受けつつ、その内容を班員に的確に指示する立場でもあるので、今年の12月に現場へ配属されたときに現場班長として、どのような知識が必要なのかを実感することもできました。
(航海科 横山悠人)


