第70期 米国沿岸警備隊学生の乗船関連

2024年6月6日

日時

令和6年5月14日(火)~5月21日(火)

場所

太平洋(サンフランシスコ~ホノルル間)

天候  ー

サンフランシスコにおいて海上保安庁と米国沿岸警備隊との交流の一環として、米国沿岸警備隊士官学校の学生3名が乗船しました。彼らはサンフランシスコから実習生とともに船内生活を送り、3つ目の寄港地となるグアムまで訓練や実習も一緒に励みます。乗船して早速ではありますが、ホノルルまでの航海中には双方でプレゼンテーションを行い、お互いの組織を紹介し、ナイトディスカッションをして相互理解を深めました。お互いが異なる言語、文化を持ちつつも、海の治安と安全を守るという同じ使命を持つ仲間として、交友を深めていきます。

実習生のコメント

サンフランシスコで行われた、乗船式と呼ばれる米国沿岸警備隊士官学校の学生3名の歓迎行事では、海上保安庁・米国沿岸警備隊のこれまでの歴史を踏まえた上で、将来に向けて両者が協力する旨の言葉が多く交わされました。

この実習を通じて米国沿岸警備隊士官学校での学生生活や実習、海上保安大学校との違いなどについてたくさんの会話を交わしたいと思います。文化も言語も異なる彼らとのコミュニケーションは傍から見れば拙いものかもしれませんが、この経験は将来の協力に繋がるものであると感じています。また、同じ部屋で寝食を共にしているので、他愛のない会話を通して、自身の課題としているスピーキング能力の向上につなげていきたいと思います。

(国際航海課程 鈴木眞子)

こじま乗船式での記念撮影の様子
こじま乗船式での記念撮影の様子

私たちは同じテーブルで食事をしながら、お互いの学校の違いや普段の生活について話すことで、文化や考え方の違いを学ぶことができ、非常に充実した時間を過ごすことができています。食事の際は英語での会話に加え、「いただきます」や「ごちそうさまでした」等の日本語でのあいさつも一緒にしています。3人共に箸の使い方が非常に上手で驚きました。グアムまでの航海中も、積極的に会話をし、お互いの理解を深め将来的な協力関係に繋げられればと思います。

(航海科 秋吉崇亘)

米国沿岸警備隊士官学校の学生との食事風景
米国沿岸警備隊士官学校の学生との食事風景

ホノルルまでの航海中、米国沿岸警備隊士官学校の学生と親睦を深めるため、ナイトディスカッションを開催しました。ナイトディスカッションでは、士官学校と海上保安大学校での基本的な日課や休日の過ごし方等、それぞれの学生生活について紹介し合いました。ディスカッションを進めていく中で、思わぬところに共通点があり、逆に全く違う点もあり大いに盛り上がり、当直や訓練だけでなく、学生生活の経験を共有することで、お互いをより知ることができるとても貴重な時間となりました。

この経験は、大学校に限らず今後現場で米国沿岸警備隊と関わっていく中で、活きてくるものだと思います。短い時間ではありますが、彼らとこじまで生活できる時間を大事にし、より深くお互いの事を知ることのできる良い時間にしていきたいです。

(機関科 松原まゆ)

ナイトディスカッションに参加する実習生
ナイトディスカッションに参加する実習生

実際に彼らと訓練をやってみて感じたことは、やはり異なる言語のコミュニケーションの難しさです。訓練で使用する機材の概要や取扱い方法については、訓練を実施する目的を丁寧に教える必要があり、専門用語などを使って説明をしながら自身も訓練に参加するのは非常に困難なものでした。しかし、上手な英語の表現ができなくても必死にこちらから伝えようとすれば、相手方も理解しようと歩み寄ってくれ、良好なコミュニケーションをとることができました。

私自身にとって英語でコミュニケーションをとることは、難しい部分が多いですが、一方貴重な経験であり、非常にたくさんの発見があります。この機会を無駄にせず、様々なことを経験していきたいと思います。

(機関科 上恵木優斗)

米国沿岸警備隊士官学校の学生の訓練参加風景
米国沿岸警備隊士官学校の学生の訓練参加風景

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